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1988年9月17日から10月2日まで、ソウルをはじめとした韓国の主要都市で開催された「第24回ソウルオリンピック大会」は、「和合と前進」を基本理念とし、160ヵ国から約13,000人の選手団が 参加した。当時、ソウルオリンピック大会のエムブレムは伝統紋様の「三太極」を図案したものが、マスコットは韓国のトラをデザインした「ホドリ」が選定された。
「ホドリ」は「第24回ソウルオリンピック大会」の公式マスコットで、デザイナーの金炫の作品である。五輪のメダルを首にかけてオリンピックのマスコットであることを示した「ホドリ」は、サンモ(農学隊の帽子)の先についている白くて長い紐を回す姿で韓国の伝統を表現した 。大会期間中、陸上やサッカーなどの正式種目と、バドミントンやボーリングなどの公開競技種目を含め、合計28種類のホドリのマスコットが制作された。また、大会補助用のマスコット9種類と絵文字用マスコット19種類も同時に制作された。
韓国を象徴する動物であるトラをかわいく身近な姿でキャラクター化したホドリは、韓国の美をうまく表現したと称賛された。サンモの白い紐で表現した「S」字はソウルを意味する 。ホドリのマスコット、文具類や食品、ドリンクなどの各種生活必需品の広告にも使用された。 |